当院では昨年まで炭酸ガス(CO2)レーザー装置を用いた治療を行なっておりましたが、今年からはそれ以上の効果を期待すべく、アルゴンプラズマ(高周波電流をアルゴンガスとともに流し、粘膜を凝固させます)による日帰り手術を行なっています。レーザー治療は続けて2〜3回治療を必要とする例がございましたが、アルゴンプラズマ療法は1回のみの治療で済みます。花粉やホコリなどに反応しやすい鼻の粘膜にアルゴンプラズマを照射し粘膜を焼くことによって、それらに反応しにくい粘膜に変えてやります。
麻酔は麻酔液をつけたガーゼを鼻の中に入れる方法で30分ほど待ちます。手術時間は約10分です。術後、特に一週間は、鼻の粘膜の腫れやかさぶたができるため鼻がつまり、鼻水も多く出たりしますが、2,3週間〜1ヶ月ぐらいかけて徐々に落ち着きます。花粉症の方は、花粉の飛散前に治療を済ませておく必要があります。
アレルギーの程度が強いと効果のみられない例もありますが、治療による効果は半年〜2年ぐらい(個人差があります、また鼻の粘膜は徐々に再生してきます)持続します。
健康保険の適応で手術だけの費用は約1万円(3割負担での自己負担、平成24年4月に保険改訂がありました)ですが、診察代やお薬の処方料などが別途必要になります。